鎌倉時代の寛元二年(1244)の作で、体内に「寛元二甲辰卯月十二日奉造立畢大仏師永実」 の銘があり、県宝に指定されている。像高九十一センチ、桧寄せ木づくり、胸も特に膝も比較的高く 裳先をつけているなど平安前期を思わせるような古風さがあり、精悍な野趣も漂わせている。